他人と較べない生き方:中高年独身女性が輝くためのヒント


50歳を過ぎた頃から、
なんかやる気は起きないし、これまで楽しめていたことも楽しくない。
でも周りの友人たちは、趣味や仕事に打ち込んで、イキイキしている。
なんだか自分だけ取り残された気分・・。
つい、人と自分を比べて落ち込んだり不安になってしまうあなたに
今の自分をありのままに肯定する視点の切り替え方をご紹介します。

目次

『不完全だからこそ、唯一無二』という考え方

ヴィクトール・フランクルのという人をご存知ですか?

第二次世界大戦中、ナチスによるユダヤ人強制収容所に捉えられ
妻や両親を殺されながらも、生きる意味を見失わず生還した
オーストリアの精神科医です。

彼が残した名言は、たくさんありますが、
今回は『人間とは何か?』(春秋社)という彼の本から、
自己否定から自己肯定へと180度、発想を転換する考え方をご紹介します。

”人間は不完全だからこそ、
全ての個人は欠くべからざる存在であり、
他と交換することのできない存在なのである”

(『人間とは何か』PP153)

私たちは不完全だからこそ、
唯一無二の存在なのだ

とフランクルは言っています。

人と比べて自分はダメだ・・
と落ち込んでいるあなたは、
知らず知らずのうちに自分に対して
厳しい批判の目を向けている
そんな真面目で完璧主義な傾向があるのでは?

(いい加減で不真面目な人は、
絶対に「自分はダメだ」なんて思いませんからね)

フランクルの発想は完璧主義とは全く真逆です。
わたしもあなたも不完全だからこそ、
かけがえのない存在なんですって。 

以前、自分に自信をなくし
これから先、生きていく自信がない、と
真剣に思いつめていた時、
私はある答えにたどり着きました。

それは
「ありのままの自分を受け入れる」
ということ。

他の誰でもなく、
まずは自分自身が、
いや、せめて自分だけは、
自分のことを認め受け入れてあげよう!

そう思ったのです。
他の人はともかく、
せめて自分くらいはね。

だって、今まで自分なりに
一生懸命生きてきたし、
今だって、苦しい状況を
どうにかして乗り越えようと
必死に悩んでいるんですから。

あなたもそうじゃないですか?

この苦し紛れに(?)
たどり着いた
「自分だけはあるがままの自分を認めよう」
という私なりの答え。

なんとなく
フランクルの考えに
通じるところがあると
勝手に思っていますが
いかがでしょうか?

ありのままの自分を認める方法

でも私の考え方って、
「誰からも分かってもらえなくてもいい」
という、ちょっと開き直ったような
そんなふうに聞こえなくもない…

そう思っていたのですが
フランクルの言葉の続きが
そんな不安を解消してくれました。

”すべての人間の個人的な独自性が
意味を持つのは、それがその上位にある
全体に対して有する意義によってのみである・・”

(pp154)

ちょっと小難しく感じる文章ですが、 
わかりやすく言えば、

私の弱いところや情けないところも、
他の誰かに対してそれをオープンに
さらけ出しているなら、
その不完全さは意味を持つ、ということ。

自分を、
特に悩んでいる自分を
人にさらけ出すなんてとんでもない!

そう思うかもしれませんね。

それなら、
人に出さなくてもいいので、
まずはあなたの中にある様々な想いを
言葉にして表現してみませんか?

(言葉が苦手なら絵でもダンスでも
歌でもなんでもいいと思います)

あなたが今抱えている想い…

それは
自分に対するフラストレーションかもしれないし、
圧倒されそうなほどの不安や孤独かもしれない。

これらの想いを表現する、
つまり自分の外に出す
ことは
自分を俯瞰することです。

あたかも
もう一人の自分が
あなたの目の前で悩み落ち込んでる…

想像してみてください。

目の前で落ち込んでいる自分…
それをイメージした時、
どうなると思いますか?

そんな自分を愛おしく感じ、
労ってあげたくなるんです。

なぜなら、あなたが感じている
不安や焦り、孤独感や苛立ち、
これら全てがあなたがこれまで
一生懸命生きてきた証なのですから。

一旦外に出して俯瞰してみる。

これまでの人生で
うまくいったこともいかなかったことも
誇りに思っていることも後悔していることも
全て丸ごと良しとできるようになります。

ぜひ、やってみてください。

◆  ◇  ◆  ◇

私たち人間は
モザイク模様のカケラ
みたいなものですね。

単体だと不完全な形
かもしれませんが、
モザイク全体の美しさは、
それを構成する一つ一つの
かけらがあるからこそ。

どれ一つ欠けてもダメなんです。

フランクルはそのことを
私たちに教えてくれています。

 

だから
あるがままでいいんです。
あなたも私も。

そして

不完全さの中に、
自分の価値を見出し、
あるがままの自分で堂々と生きる。

それが半世紀近く生きてきた私たちが
自分らしく輝いて生きていくための
答えだと思います。

そしてそのあなたの
ありのままの自分を肯定して生きる姿が
きっと誰かに勇気や希望を
与えることになるでしょう。

私はそう信じています。

最後までお読みいただいて
ありがとうございました。

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